だまされて快感!コロンボ印の推理劇が激アツだった(日刊スポーツ)

「刑事コロンボ」の作者が82年に書き下ろした劇場ミステリー「殺しのリハーサル」が俳優山口馬木也(45)主演で舞台化され、このほど東京と石川での全公演を終えた。エドガー賞にも輝いたあざやかな推理劇と、演劇人の自意識バトルがたどり着く人間ドラマは、“第2のコロンボ”の呼び声にふさわしい見ごたえだった。仕事柄、演劇を見る機会は多いが、やっている側のデリケートな胸の内も新鮮だった。

【写真】舞台「殺しのリハーサル」に主演する俳優山口馬木也

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 「誰がやったのか」を重視するミステリーをフーダニット(Who done it?)というけれど、誰もいない劇場に容疑者5人が集められた非日常の空間は、フーダニットとして申し分ない。「刑事コロンボ」の作者、リチャード・レビンソンとウィリアム・リンクが仕掛けたトリックと極上の人間ドラマに、受け手は客席側から引きずり込まれることになる。

 1年前、婚約者だった主演女優モニカを謎の転落死で失った脚本家アレックスが、当時のプロデューサー、演出家、共演者らを劇場に集めて真犯人をあぶり出していく。「新作を書いた」と手渡された脚本は、1年前のあの日に起こったことのすべて。不穏な立ち稽古を通して、事件の意外な真相が明らかになっていく。

 ちょっとしたせりふや小道具など、脚本家だからできる探偵手法にエンタメ性があり、ミステリーファンには有名などんでん返しもあざやか。私も大いにだまされた。やられた! というミスディレクションの爽快感と、それぞれのキャラクターの真の魅力が後からループでくる。フーダニットは、だまされた方が断然楽しいのだ。

 すべての犯人候補に説得力を持たせる演出と、キャストの役作りも確かだったと思う。2つの時間軸と、劇中劇の構造をわくわくと引っ張ってくれた山口馬木也の座長力は圧倒的だったし、何より、いかにもモテる敏腕脚本家に見えるのがいい。才能があっても婚約者を守れなかった男の後悔にきちんと色気があり、彼のペースに乗ってやろうと思わせる雰囲気があるのだ。

 1年前のパートを背負う女優モニカを演じたサヘル・ローズも染みた。この人が不自然な芝居をしたり、客席の共感を得られなければこの芝居は終わり。殺された謎が解けてみると、いかにサヘルが心を込めてこの役をやっていたかが分かる。

 舞台を見て取材する側としては、ショービジネス界を知り尽くしたレビンソン&リンクが描く、ブロードウェー初日の舞台裏も面白かった。何カ月かけて書いた芝居も、有力紙の批評欄にどう書かれるかがすべて。脚本家、演出家、プロデューサーは「批評家がたまたま腹痛だったり夫婦げんかの直後だったら」とまで心配し、ねらった場面で笑いがとれるように祈りまくる。主演女優は緊張におびえて楽屋を飛び出し、ぶるぶる震えて「映画の撮影では絶対こんなことないのに」。テイク2のない舞台の世界の緊迫感が伝わってきた。

 「タイムズは死亡記事の記者をよこしたんだ」「パーティーはもうケータリング業者しか残っていない」「劇評が悪かったからといって、人は自殺しない」。しゃれたせりふでグサグサと表現されるブロードウェー流の会話劇もいいテンポ。演劇がやたらと長尺化する中、2時間1本勝負でまとめているのもエンタメとして信頼が置ける。

 賭けみたいなどんでん返しにも根拠があり、俳優心理を突いたアレックスの最後のせりふは、レビンソン&リンクの真骨頂だと思う。人間の切なさとしぶとさが交錯するエンディングはいかにもコロンボっぽい余韻があり、実際カーテンコールであのテーマ曲が流れてきて客席は拍手喝采だった。舞台裏の人間模様に触れ、これから演劇の見方がちょっと変わるような、変わらないような。いつか再演があれば、とりあえずもう1回頭からガン見してみたい。

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