
鈴木英夫~フラメンコギターの幻想
- アンダルーサ(ブレリアス)
- 鉱夫の涙(タランタス)
- 夜明け(アレグリアス)
- 流浪の夜(ファルーカ)
- 地中海(ルンバ)
- 深い想い出(グラナディーナス)
- キューバの風(グワヒーラ)
1980年の鈴木英夫のデビューLPレコード。
日本人のフラメンコギターで、初めて
日本的クセの無い演奏だと思ったレコードです。
これまでは、なにかリズム・間などに
日本人独特の何か違和感が有ったのですが、
このレコードには全く有りません。
細かいことを言えば、そらマイナー調の曲の時に
日本的なメロディーが聞こえたりしますが、
そんなことはどうでも良いぐらい素晴らしいできです。
師匠のマノロ・サンルーカルの影響も聞こえますが、
そんあことは、パコ・デ・ルシアでもデビュー盤では、
はっきりと、サビーカスやニーニョ・リカルドの影響が現れています。
そんな印象的なレコードでも有り、
日本人のフラメンコギターのレコードでは、
一番多く聴いたものの一つです。
傾向としては、パコ・デ・ルシアの「アルモライマ」
と同じ路線で、手拍子だけでなく、
ボンゴ・ベース・第ニギターも加わったりしています。
全曲4分以上あり、じっくり聴かせてくれます。
充実した音楽性で、日本を抜きにしてフラメンコギターの
名盤の一つです。