
羊飼いの詩/飯ヶ谷守康
ビクター JVC<DAS90> 1981年2月4,5日録音
- 還流(タラントールンバ)
- 白い朝(ソレアレス)
- カディスの空(アレグリアス)
- 月明り(グラナディーナス)
- さざめき(ブレリアス)
- 風(タランタス)
- 私のファルーカ
- 宿命(シギリージャ)
- 羊飼いの詩(セレナータ)
飯ヶ谷守康の初のソロ・フラメンコギターのアルバム。
この頃(1980年頃)から、日本人による本格的な
フラメンコギターのレコードが出てきだしました。
明らかに、セラニート、パコ・デ・ルシアの影響が
見られますが、でももうはっきりと、
飯ヶ谷守康のフラメンコになっています。
そして日本的なものをすごく感じます。
特にメロディーになにか演歌のようなモノを感じます。
でも、それが欠点になっていなくて、
しっかり飯ヶ谷守康の個性になっています。
全9曲中6曲が、完全なソロで、
ソレアレス・シギリヤスなどフラメンコの根幹の
深い曲から、ルンバ・ブレリアスなど
リズミカルで、お祭り的な曲、また叙情的な曲、
フラメンコギターの様々な面が聞こえてきます。
最後の曲はフラメンコではないですが、
非常にスペイン的で、作曲能力の高さを感じさせます。
当時早く自作が聴きたくて、たまりませんでした。