
CONCIERTO FLAMENCO/SABICAS
VIP-4038
- フラメンコ協奏曲
- ニ調のサパテアード
- リナーレスの道
- 一輪のカーネーションで
- カディスの魅力
- エル・アルバイシン
大変珍しいフラメンコギターとオーケストラの協奏曲!
当時話題になったレコードです。
(最近CD化されたようですが)
フラメンコギターの王者「サビーカス」と、
スペインの名作曲家「モレノ=トローバ」との共作による
フラメンコギター協奏曲です。
サビーカスは言うまでもなく、当時最高の
フラメンコギタリストと言える名手です。
そしてモレノ=トローバは、セゴヴィアにより録音されている
《ソナチネ》《スペインの城》《性格的な小品集》など
優れた作品を多く作曲しています。
またギター協奏曲も複数作曲し、録音もされています。
この二人で組んで、協奏曲を作ったというので、
結果が悪いわけ無いはずと。
作曲手順は解りませんが、
間違いなく先に、サビーカスの独奏の録音が有り
そのテープを元にモレノ=トローバが
オーケストラを加えたものです。
この人工的作業も、概ね結果オーライといったところです。
充分に楽しめる作品になっていますので。
それにこういった作品には珍しく
ペペ・ロメロによって再録されています。
ただこの一連の作業のせいか、
少し曲の流れに、不自然なところが有るように感じられます。
でも後半の5曲のギター独奏は素晴らしく、
サビーカスの多くの録音の中でも、
トップの演奏ぞろいです。
(何故か曲のタイトルの順番が違っています)