目指すは80歳の映画人! 映画監督・河瀬直美 カンヌ100回目のポスターの中で跳んでいたい(夕刊フジ)

■映画と共存30年

 映画と共存して今年で30年を迎える。バスケットボール少女は、18歳でカメラと出合う。

 1997年、今村昌平監督「うなぎ」が最高賞パルムドールをとった第50回カンヌ国際映画祭で、新人賞にあたるカメラドールを「萌の朱雀」で受賞した。カメラを持ってから10年後だった。

 「海を渡るという経験が刺激的だった。映画を通して世界が見えてきたという思いは、映画を作れば、もう一度、(海外の)彼らに会えるという思いへと変わりました」

 それが原動力となり、10年後、第60回では「殯(もがり)の森」がパルムドールに次ぐグランプリを受賞、さらに10年後の昨年は「光」でエキュメニカル賞を受賞した。

 「萌の朱雀」から「殯の森」までの10年で、最大の節目は「母親になったこと」だ。

 「母親になって、より地に足をつけて映画を作るようになりました。2003年の『沙羅双樹』には私自身も出演し、劇中でも母親を演じています。そして、今は中学2年生になった息子を、海外の映画祭に連れていく機会も多いですよ」

 ■「18年は開発の年」

 世界三大映画祭を制覇したオスカー女優、ジュリエット・ビノシュ(54)が主演し、永瀬正敏(51)、岩田剛典(29)らが出演する監督最新作「Vision」(8日公開)。

 企画構想から映画完成までに何年も要することが多い中、わずか1年前に生まれた企画だ。

 ビノシュが演じるのは世界を旅する紀行作家のジャンヌ。彼女は幻の薬草「Vision」を探し求めて、奈良・吉野の地を訪れる。そこで出会う人々、ジャンヌも人々も山さえも何かが変わっていく。「ビノシュはプロフェッショナルな女優ですから、撮影現場でもプロでした」

 昨年の第70回カンヌ国際映画祭の記念ディナーの席上でのこと。同席したフランスのプロデューサーからビノシュを紹介された。「学生時代、あまり映画を見るほうではなかったが、ジュリエットの『汚れた血』(1986年)は見ていた」というのも何かの縁。

 帰国して1週間後、ビノシュに連絡を取ると、世界中で活躍する彼女のスケジュールが9月と11月は空いているという幸運に恵まれた。「Vision」は一気に加速する。

 今回も独特のメソッドであくまでも順撮り。山守の智(永瀬)と暮らす猟犬が出ているが、本物の猟犬。複数の犬ではなく1匹の紀州犬で撮影にあたった。

 「犬はオーディションで選びました。他にも優秀で山を速く走れる犬はいました。でもコウ役はおとなしい性格なのでこの子を選びました。猟犬は群れで暮らしているから、仲間と離れた最初の晩は夜通し鳴きっぱなしでした」

 ■世界的女優との縁

 「殯の森」からの10年は、映画を作れば「パルムドール」への期待がかかった。そんな中、2013年にはスティーブン・スピルバーグ審査委員長のもと、カンヌの審査員を務めた。「初めての経験でしたが、一緒に審査した監督や俳優たちとも、会えば今では同窓会のようになります」

 「18年は開発の年」と言う。11月23日から1カ月半、パリ・ポンピドーセンターで大々的な回顧展が開催される。「地下の大スペースに吉野の和紙で作ったサークルスクリーンを展示します」

 今や世界各地でマスタークラスを担当し、国外にも河瀬チルドレンは誕生しつつある。

 「映画祭は人々をつなぐ場所。最近行ったのはマレーシアの映画祭で、ディレクターが女性でした。シンガポールの映画祭もディレクターは女性でした。最近、とみにアジアで映画を紹介する女性たちが増えてきたのは驚き。女優たちも、女性監督やディレクターと仕事をしてみたい、と思っているのをひしひしと感じる」と映画界での女性の活躍もいい追い風となる。

 「殯の森」でグランプリを受賞したときのカンヌ国際映画祭のポスターは、60回という記念とあって、世界最高の映画人たちが飛び跳ねている絵柄だった。その時、こんな言葉が飛び出した。

 「第100回のとき、やはり映画人が飛び跳ねるポスターだったら、私もポスターの中で跳んでいたい」

 言葉の真意を尋ねると「80歳で映画を撮っていられたらいいですね」との答えが。第100回のカンヌは2047年、今から29年後。

 第100回が映画監督としてのゴールなら、今はまだ折り返し地点を過ぎたところ。これからは今までとは違った風景になるはずだ。(ペン・小張アキコ カメラ・三尾郁恵)

 ■河瀬直美(かわせ・なおみ) 映画監督。1969年5月30日生まれ、49歳。奈良県出身。89年、大阪写真専門学校(現・ビジュアルアーツ専門学校)映画学科卒業後、自主製作ドキュメンタリー「かたつもり」(94年)が国内外で注目を集める。

 カンヌ国際映画祭では97年、第50回で長編第1作を対象としたカメラドールを「萌の朱雀」で最年少受賞。2007年の第60回で「殯の森」がグランプリを受賞。17年の第70回では「光」がエキュネニカル賞を受賞。

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